近年、紫外線の増加が問題になっています。
その原因は、大気汚染やフロンガスによるオゾン層の破壊。オゾン層とは地上から約10~50km(成層圏)に集まるオゾンのことで、太陽からの有害な紫外線を吸収する役割を果たしています。人間はもちろん、地球上の生命体を守っているのです。
このオゾン層が極端に減少、穴が開いたような形になる現象を「オゾンホール」と呼びます。オゾンホールの部分は、紫外線を吸収してくれないため、太陽光がそのまま地上に降り注ぐことになり、地球に深刻な影響を与えているのです。
有害な紫外線は皮膚ガンや白内障の原因になるなど、深刻な健康被害を及ぼします。もちろんお肌にも悪影響を与え、シミやシワをはじめ、乾燥肌の原因にもなっているのです。
紫外線が起こす肌トラブルといえば、まず「シミ」です。シミは紫外線を浴びることで肌の色素細胞の遺伝子が変異し、メラニンが過剰に作られてしまうことから発生します。
例えば日焼けをすると、通常であれば、メラニン色素は28日周期で表皮から抜け落ち、肌の色も元に戻ります。しかし紫外線を大量に浴び、日焼けの程度がひどい場合は表皮が壊れ、メラニン色素がさらに深い真皮へ落ちて固まってしまう。これがシミとなるわけです。
また紫外線を浴びると、お肌のターンオーバー(肌の生まれ変わり)が狂うという現象が起こります。通常、お肌は約28日サイクルで生まれ変わりますが、紫外線を浴びることで、このサイクルが早まってしまうのです。
早いターンオーバーから生まれた肌は、水分と皮質の補給力がとても弱く、天然の保湿クリームである皮脂膜が少ない肌になってしまいます。つまりバリア機能が低下するので、肌がダメージを受けやすく、様ざまな肌トラブルを引き起こしてしまうのです。
さらに、紫外線はお肌のコラーゲンやエラスチンを減少させます。これらの成分が減少すると肌の弾力が失われ、保湿力が弱くなり、シワが増える原因にもつながります。
季節や地域などにより、紫外線量や強さは変わってきます。
基本的には
・紫外線は南に行くほど強い
・年間では、4月~9月頃が強い(年間紫外線照射量の70~80%)
・正午を中心とした前後2時間が強い
というのを覚えておくといいでしょう。
よく「紫外線対策は、紫外線が一番強い夏だけ」という人がいますが、これは大きな間違いです。確かに冬の紫外線は夏ほど強くはありませんが、紫外線は1年中放射されているのでUVケアは必要です。また雪に反射すると紫外線は2倍近くに跳ね上がります。雪山登山、スキーなどは要注意です。
また、薄い雲なら紫外線の80%を通してしまいますので、くもりの日であっても紫外線対策は欠かせません。
紫外線を予防するには、紫外線に当たらないことが一番です。しかし、一切外出しないというのは不可能ですし、紫外線の中には人体に有益なものも含まれています。外出時には日焼け止め化粧品や日傘、帽子などを活用して、紫外線が直接当たらないようにしましょう。加えて食事やサプリメントなどで、ビタミンCを摂取するのも効果的です。