「ヒアルロン酸」は皮膚や関節、硝子体をはじめ、体内ほとんどの部分に含まれ、水分を保ったり、緩衝作用として働いたり、組織形状の維持をしたりと様ざまな働きをしています。血管中にも存在し、サラサラの血液を維持する働きもあります。また酸素や栄養を運んだり、あるいは老廃物を除去するなど、人間が生きていくうえでは欠かせない物質です。
お肌においては、素肌そのものの保湿力を高めて、加齢やストレス、環境の変化などで失われた肌本来のうるおいを取り戻し、肌のターンオーバーを円滑にしてくれる頼もしい成分。ところがヒアルロン酸は、年齢と共にどんどん減少してしまうのです。
加齢によってヒアルロン酸が不足すると、お肌のハリがなくなったり、関節が痛くなってきます。これを改善するには、ヒアルロン酸を充分に補充することが必要です。そのためアンチエイジングに役立つ成分として、化粧品はもとより、健康食品やサプリメントとしても広く出回っています。
お肌の皮膚は大きく分けると、表皮(角質層)、皮下組織、真皮で形成されています。真皮ではコラーゲンやエラスチンが皮膚細胞を形成しています。この2つのを結びつけているのがヒアルロン酸です。
ヒアルロン酸は保湿・保水力にとても優れており、わずか1gで約6000mリットルの水分を保持できるといわれています。また、温度や湿度などの環境に左右されることなく、安定した保水力を維持します。水分をたっぷり含んだ皮膚細胞を形成することで、角質のターンオーバーを正常化させ、みずみずしいお肌を作り上げているのです。
ところがヒアルロン酸が減少してしまうとお肌の水分も減少。皮膚細胞はカサカサの角質となって、表皮に現れてしまいます。お肌のみずみずしさも失われていってしまうのです。
お肌のうるおいを保つにはヒアルロン酸は欠かせません。スキンケアで補給するだけでなく、健康食品やサプリメントなどでも補うようにしましょう。
ヒアルロン酸は、年齢と共にどんどん減少します。20歳以上になると、体内のヒアルロン酸量は、子供の頃の30~50%程度になってしまうといわれています。特に皮膚におけるヒアルロン酸量は、子供の20分の1にまで減ってしまうそうです。
また、代謝が非常に早いこともヒアルロン酸減少の原因の一つです。コラーゲンの半減期(半分に消耗するまでの期間)が約半年なのに対し、ヒアルロン酸はわずか1~2週間。表皮ではわずか1日で半分を消耗し、2~3日ですべてが入れ替わってしまいます。コラーゲンが摂取後長持ちするのに対し、ヒアルロン酸はあっという間になくなってしまうのです。
ヒアルロン酸やコラーゲンは、40歳代を境にさらに減少していくといわれています。新陳代謝が活発な若い年代のうちは、体内でヒアルロン酸を生成できますが、年齢を重ねていくと難しくなるので、うるおい美肌を保つためにも、スキンケアでは意識的にヒアルロン酸を取り入れていくことが必要です。